REDWING (レッドウィング) 9211 9inch Logger (Steel-toe) 9インチロガーブーツ スチールトゥ タンブルハイドラフアウト
アメリカのワークブーツが、それを履くワーカーの職種に応じたデザインを取り入れ始めたのが1930年代。この時代にワークブーツのデザインが、ラインマンやエンジニア、ロガーなどといった職種の名前で呼ばれるようになりました。
湾曲した側面を持つ特徴的なヒールが9インチ程度の丈のレースアップブーツに組み合わされ、ロガーブーツと呼ばれるようになったのもその頃です。その時代のレッド・ウィングのカタログにもそうした初期のロガーが登場します。
当時のロガーブーツが細部を進化させつつ変化し、1970年に登場したスチールトゥのロガーブーツ#2218は、90年代に日本にも紹介され定番品となり、現在の#9210となって続いています。
この定番ロガーブーツのバリエーションとして、90年代に日本企画で生まれたのが、ラフアウトレザーのロガーブーツ#8218でした。このブーツは、90年代後半に製造中止となりましたが、お客様の要望に応える形で2009年に再登場しました。品番は#8211に変更され、レザーの毛足は、その長さのバラツキを防ぐため短くされていました。この#8211はその数年後に終売となります。
アメリカではロガーブーツのレザーは常にブラック。ロガーブーツの基本色がブラックなのです。ラフアウトレザーとロガーブーツの組み合わせは、いわば定石外しの楽しさ。誰もが好むものではありませんが、常に一部のお客様に強くアピールするものらしく、終売の後しばらくすると、多くのお客様からの再製造を望む声をいただくようになります。
今シーズンの再製造においては、自社タンナーでブルハイドからつくった、毛足の長いラフアウトレザー「タン・ブルハイド」を使い、90年代のレッド・ウィングのラフアウトレザーの雰囲気に近づけました。このレザーの長い毛足と、自然な毛並みのムラ感が、ロガーブーツのワイルドでタフなイメージを引き立てます。