エンジニアブーツ
アンクルを確実にホールドする極太のベルト、衝撃から足先を守る肉厚のスチールトゥ、そしてフィールドに合わせて選択可能なソール。世界中でエンジニアの足元を支えてきたレッドウィングのエンジニアブーツには、細部にいたるまでヘビーデューティーの思想が行き届いている。
今では、エンジニアブーツの代名詞的な存在として君臨。
まさに本格派、と呼ぶにふさわしい一作に仕上がっています。
■ 商品仕様
製品名 | RED WING(レッドウィング) 9268 Engineer Boots(エンジニアブーツ) ブラック・クロンダイク 茶芯 |
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型番 | redwing-9268 |
メーカー | RED WING SHOES |
LEATHER
Black "Klondike"(ブラック・クロンダイク)
CONSTRUCTION
Goodyear Welt(グッドイヤーウェルト)
SOLE
Black Neoprene Cord(ブラックネオプレーンコード)
80~90年代の#2268に通じる、#9268の特徴
・ブラック・クロンダイク・レザー
ブラック・クロンダイクは、茶色いクラスト(二次なめし後の仕上げ工程前の革)を使用していた頃のブラック・クロームを再現したレザーです。
かつて塗装に使用していた有機溶剤を用いた塗料は、現在の環境保護基準では使用できないため、レザーのオイル含有量を減らし、水性の塗料で強い塗膜をつくれるようにし、当時のブラック・クロームに近い風合いに仕上げています。
次第にレザーの塗膜が色落ちし、下地が見えてくる経年変化は、かつてのブラック・クロームと同様です。硬めに仕上げており、履いて馴染ませるには多少の時間が必要です。
・型紙(パターン)
型紙(パターン)は2006年秋のマイナーチェンジ前のものを再現しています。
各パーツを革から切り抜く「抜き型」が処分されてしまっており、当時の型紙の再現は難しいかと思われましたが、社内に昔の型紙の一部が保管されているのが見つかり、かつての足首部分が細く、タブ(テング)部が幅広の独特のデザインを、ほぼ正確に再現できました。
・縦型の羽タグ
現在のレッド・ウィング社の靴のタグは、羽ロゴと共に、品番、サイズ、他の情報を一括表記するタイプですが、#9268では80年代前半まで使用されていたプリントの縦型の羽タグを再現しています。
・スタンプ
かつては品番やサイズ表示を筒の内側の革上にスタンプしていましたが、2003年、製造管理のトレーサビリティを向上すべく、タグに印刷されるようになりました。
#9268では、旧式のスタンプ表記をあえて再現。
長い間工場の地下に保管されていたスタンプ用の機械を、引退した元スタッフを呼び、使える状態にメンテナンスしてもらい、これを実現しています。
・クリンピング
クリンピングとは、足の甲から足首までの、釣り込み時にラストが届かなくなる部分を、事前に足に沿った立体になるようにクセ付けをする工程です。
2000年代のマイナーチェンジで、この工程なしでも足首部分が立ち上がるようになったため、廃止されていました。
#9268では、当時のクリンピングマシンを再導入し、この工程を行うことにしました。
この工程により甲の中央部に、クリンピング跡が現れる事があります。(常に現れるわけではありません)
・バックル
#2268のバックルは、2000年頃に強度の高い鋳造(キャスト)の肉厚なバックルに変わりましたが、#9268では、それ以前にプレスで製造されていたバックルを再現しました。
・RED WING刻印
#9268には、1990年代中頃まで#2268の右足のシャフト(筒)内側上部に施されていたRED WING刻印も再現されています。
・ストラップのバーダックステッチ
以前の#2268のストラップの付け根には、補強と、縫製の間のストラップのズレを防ぐためのバーダックステッチが施されていましたが、マイナーチェンジで必要がなくなり、廃止されていました。#9268ではこのステッチも再現しています。
・シューボックス(箱)
#9268では、70年代のかぶせ蓋タイプの茶箱のラベルを再現しました。どこか古めかしく、懐かしい雰囲気を楽しんでいただくためです。